ボディのザラザラって何?|ボディに付く鉄粉について

こんにちは、近津SSの生田目です。

いつも沢山のお客様に洗車を利用していただき、ありがとうございます。
先日洗車が終わり、お客様と話をしていた時にボンネットを触りだしたお客様から「この、ザラザラってなんなんですか?」と、こんな質問がありました。実は、この質問をするお客様は多いんです。
今回は、このザラザラが何なのかをまとめてみました。

ザラザラの正体と付着の理由

洗車が終わりキレイになった車を触ったときに、目に見えないのに気が付く上面のザラザラ感の正体は、「鉄粉」である可能性が高いです。
※その他のザラザラはこちら
では、なぜ道路を走っているだけの自動車に鉄の粉がついてしまうのかです。
実は、空気中には沢山の鉄の粉が含まれ飛んでいます。
鉄の粉の主な発生源は
・鉄道や電車のレールから出る鉄の粉
・鉄鋼工場や溶接工場のばい煙
・車のブレーキから発生するブレーキダスト
この鉄の粉が雨水や雪などにふれてボディに付着した鉄の粉が酸化反応を起こして錆たものが鉄粉です。
この3つの条件が車の近くに多いほどボディ付着している鉄粉(ザラザラ)が多いはずです。

ザラザラがもたらす悪影響

ザラザラがもたらす悪影響について考えてみましょう。
別にザラザラしているだけなら気にしないよと考えた人、待ってください。
読んで字のごとく鉄の粉です。
鉄粉は、酸化していますので放置しておけばドンドン酸化が進みボディが錆びだらけになってしまうかもしれません...(実際には、今の車は塗装がしっつかりしているので錆だらけになることはないでしょうが)
少なくとも鉄粉の放置は塗装面に悪影響を及ぼすことは確実です。

ザラザラの取り方

鉄粉除去の方法は、大まかに分けてトラップ粘土と鉄粉除去スプレーを使用する2の除去方法があります。
それぞれの特徴と、使い方をまとめてみました。

鉄粉除去スプレーの場合

①洗浄液をスプレーすることで鉄粉と化学反応を起こして除去する
②ボディに吹きかけて使用する。短時間で簡単
③除去力弱い。正しく使用することでキズの心配なし

使い方
1、鉄粉の気になる所にスプレーをかける。
2、数分待つ、鉄粉と反応して紫色に変色し鉄粉がボディーから浮き上がります。
※所定の時間よりも長く待機してしまうとシミや塗装を痛める原因になるので注意が必要です。
3、所定の時間を過ぎたら高圧洗浄機やホースを使い水圧で洗い流しましょう。
4、仕上げにシャンプー洗車で鉄粉除去スプレーが残らないようにやさしく洗い流しましょう。

トラップ粘土の場合

①粘土の粘着力で取り除く物理的な除去剤
②ボディの上を滑らせるようにして使います。手間も時間もかかる
③除去力強い。キズの心配あり

使い方
1、まずは洗車をして余計な汚れ(砂埃)を洗い流し鉄粉を確認しましょう。
2、ボディに鉄粉除去補助剤(泡)をかけ、力を入れずに粘土を滑らせるように作業しましょう。
ちなみに私たちは、補助剤を使い粘土を丸めて手のひらの中で転がすように粘土を使用しています。
3、気になる鉄粉に対して丁寧に作業を繰り返し、鉄粉を取り除きましょう。

※トラップ粘土使用後のキズは研磨によって修復可能です。

最後に

鉄粉は対策をすることで取り除くことは出来ますが、完全に鉄粉を防ぐことは難しいですね。
少しでも鉄粉の付着を減らすためには、交通量の多い道路は避ける、ボディカバーをかける、コーテイングをするなどの対策が考えられます。鉄粉での被害を少なくすためにもこまめな洗車は有効だと思います。
鉄粉除去の注意点として
鉄粉除去スプレーを使用する際は、どの塗装色に対応しているのかをしっかりと確認とスプレーを吹きかけてからの待機時間、そして作業場所にも注意が必要です。
トラップ粘土を使用する際は、キズにならないように擦るのではなく滑らせる(転がす)を意識して作業することが大事ですね。
鉄粉は、泥汚れや鳥のフンなどとは違い見た目でわからないので車のボディにサビなど異常が出てからでは手遅れです。
当店でも鉄粉除去のメニューは準備してありますので、気づいているなら放置はせずに洗車と一緒に鉄粉は取り除きましょう。

 

参考記事

ザラザラの正体は?車のヨゴレ

フロントガラスがギラギラするのはなぜ?

「凍結防止剤」がボディに与える痛恨のダメージ3選!

The following two tabs change content below.

生田目祐一

現在、近津SSの洗車・コーティングの責任者。(コーティング技術1級) 昨年夏のキーパー選手権での準優勝の立役者となる。今年の夏は福島県優勝を目指し日々奮闘中の41歳のパパ。昨年パソコンを初めて購入し、まだ全く使えていないのにも関わらず、WEB担当になりかなりプレッシャーを感じている。

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket