桜の開花宣言も各地で出始め、そろそろ夏タイヤに履き替える方もいるころだと思います。
整備工場、車屋さんやスタンドにお任せされてる方は問題ありませんが、中にはご自分でされる方もいる事でしょう。
タイヤ交換なんて取って付けるだけだから簡単。
…かもしれません。
しかし、意外と奥が深いのがタイヤ交換。
「規定トルクで増し締めする。」
これ、ほんと大事なんですよ!
普通のレンチで最後にキツめに絞めておけば・・・・・
これが間違い。
増し締め(最後の締め付け)は車種に合った締め付けトルク(締める強さ)で行わなければ危険が伴います。
そして、
軽自動車80Nm~100Nm
普通自動車100Nm~120Nm
軽自動車と普通車と違うんですよ♪
絞めすぎは百害あって一利無し。
走行時の脱輪を心配して少しきつめに締める方が多いかもしれません。
しかし、この行為をしてしまったが為に車の寿命を縮めるに止まらず車に乗る人の命をも危険にさらすことになるのです。
ナットを締めすぎるとネジ山が潰れたり、ボルトが折れてしまうのはよく知られていると思います。
締めすぎは逆に緩んで脱輪の原因に。
ナットを締め付けるとボルトにはナット側に引っ張られる力が加わります。引っ張られたボルトは元に戻ろうとしてナットを圧縮します。
引っ張られる力と戻ろうとして圧縮する力のバランスがとれていることが適正なトルクで締め付けられている状態なのです。
引っ張られる力が大きければ大きいほど元に戻ろうとする力も大きくなり緩みやすくなるのです。
特に軽自動車は普通車よりもボルトが短い為、普通車並のトルクで締め付けたものならば、緩みが大きくなり脱輪の可能性を高めるので注意が必要です。
まとめ
タイヤ交換時にわざと緩く締める人はいないはずです。しかし、きつめに締めている人、知らず知らずのうちに締めすぎてしまっている人はいると思います。
たかがタイヤですが重い車を支えているのはタイヤしかなく、命を守っているのもタイヤなのです。
交換の際は充分注意して作業してください。
スタンドなどで交換される方は、引き渡し時に一緒に立ち会って増し締めの確認をしてくれるお店選びをお薦めします。
自分で交換された方は、是非当社へいらしてください。
「空気圧充填」「トルクレンチ増し締め」無料で行っていますよ♪
生田目祐一
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