いま、一部の車で「自己修復」をする塗装がされているのはご存知ですか?
では、どんな塗装なのか。どこまで修復してくれるのか。などなどまとめてみました。
目次
- スクラッチシールド(日産自動車)
- セルフリストアリングコート(トヨタ自動車)
- BMWオリジナルペイント
- コーティングは施工するべきか?
- まとめ
スクラッチシールド(日産自動車)
日産自動車のスクラッチシールドは、ボディに軟質樹脂を配合したクリヤー塗装を施すことで、洗車によるすり傷、日常使用での引っかき傷程度なら、時間がたてば復元する世界初の塗装です。また、一般のクリヤー塗装と比較して、傷がつきにくくなったことにより水はじきも良く、ツヤ、光沢も持続します。
このスクラッチシールドを採用している車は多く、11車種を超えます。
詳しくは → 日産スクラッチシールド
セルフストアリングコート(トヨタ自動車)
トヨタ自動車では、洗車傷やドアハンドル回りのつめ傷などのすり傷に対し、高い耐性をもつクリア塗装(自己修復性耐すり傷塗装)を新開発し、まず「レクサス LS」に採用しました。
クリア塗装の材料である樹脂に、分子同士の結合を促進する特殊な分子を加えることで、複数の分子との結合をし易く、従来にない緻密な分子構造を実現。柔軟で弾性に富む特性になり、塗膜を破壊しにくく、光や酸に対する抵抗性とともに、変形回復性を向上しました。
採用車は、クラウン系、SAI、アルファード、ヴェルファイア、LEXUS等です。
BMWオリジナルペイント
BMWの塗装は、外部からの圧力などで塗膜が変形した場合でも太陽光などの熱により、自己修復する特性を持つ柔軟で弾力性が高く高品質な塗膜を採用しています。
が、上記の2社とさほど違いはありません。
コーティングは施工するべきか?
いままでの内容から、傷は勝手に修復するし、汚れも落ちやすい・・・・夢の塗装でしょ!なんて思ってはいけません。今までの塗装に、すこーーーーしだけ、そんな機能が加わりましたって程度なので、過度な期待はできないってことです。
深めの傷は治りませんし、汚れが蓄積していけば落ちなくなります。
コーティングが塗装の代わりにイタんでくれる「犠牲被膜」という考えから、やはり施工するべきだと思います。
3社ともコーティングの中には自己修復機能を阻害する恐れあるものが・・・・・と言っていますが、
ならば、その自己修復機能に必要な柔軟性や弾力性を阻害しないものであれば大丈夫ということになります。
ちなみに、当社で扱うキーパーコーティングのガラス被膜ははナノレベルの分子結合により被膜を形成するので、塗装と同じで柔軟性を有していますから、自己修復機能を阻害しません。
まとめ
人間の皮膚や、髪の毛なども自己修復機能がありますが、万能ではないのが現実ですよね。そして、トリートメントをしたり、クリームを塗ったり、皮膚科にも行きます。
車の自己修復機能も同じです。
実際、自己修復機能のある塗装がされたお車が当社へ入庫してきました。
購入したディーラーで、カーコーティングをすると自己修復機能が働かなくなるので、しないほうがいいと言われしないでいたらボンネットの「シミ」が取れなくなったということでした。
そこで、シミを除去できる特殊な薬剤を使ってみましたがダメ、ギリギリまで研磨をして大まかには除去できましたが、やはり完全除去はできませんでした。
もし、普通の塗装だったらそのシミは付いたのか、シミは取れたのか。カーコーティングをしていたらそんなシミは付かなかったのか。
今となってはもう判断できませんが、そのお客様は残ったシミは諦めて、キーパーコーティングを施工されました。
今までにない革新的な技術で、いままでよりは車をキレイに保ってくれるとは思いますが、決して過度な期待はしないように・・・・・。
ボディを守ることができるのは「カーコーティング」だけなのです。
参考記事
藤田燃料 編集部
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