ザラザラの正体は?車のヨゴレ①

汚れ

だいぶ涼しくなり、暑くて洗車がなかなかできなかった方も、やっとできる陽気になりましたね。

我々の体もやっと楽になってきました。プロも夏場の洗車は重労働ですからね(笑)

今日は、自分で洗車をされている方は良くわかる、落ちにくい汚れの上位2つ+αについてです。

この汚れはモノによってはプロでも苦労する汚れです!

それなりに、落とすための専用溶剤も必要としますし、その溶剤を使っても落ないときもあるという・・・・

また、その溶剤は強い成分を含んでいるので気を付けなければならない場合もあります。

もろもろ参考になれば嬉しいです♪

目次

  • 1、ボディ側面のザラザラ
  • 2、ボディ上面のザラザラ
  • 3、その他の汚れ
  • まとめ

1、ボディ側面のザラザラ

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これ「ピッチ・タール」と呼ばれている汚れです。

(写真は、黒の車にタールリムーバーを塗布してしばらく放置した状態。)

ピッチ・タールの正体は、簡単に言うとアスファルトを跳ね上げてボディ面の下回りに付いてしまう、アスファルトのカケラや、その油分です。

一度付着すると、通常の洗車ではそう簡単には落ちなくなってしまいます。さらに、長期間付着させたままにしておくと、シミを作ってしまう時もあります。

白の車ならはっきり、黒い点々で見えますが、濃い車の場合は触ってみないと分からず、ずっと放置してしまうことが多いようです。

主に舗装してまだ間もないアスファルトや工事中のアスファルトなどを走行するすると付き易いです。場所や車の使用環境によって差はありますが、一般的な車のほとんどに付着します。「ピッチ・タール」ゼロの車は新車だけってことです。

そこで必要な洗剤が「タールリムーバー」です。一般的にカーショップ等でも販売しています。

①付着部分の汚れを落とす。

②タールリムーバーを塗布する→10分程度放置。

③優しくこすり落とす。(古くなったマイクロファイバークロス等が良い)

取れない場合 → 何度か繰り返す → トラップ粘土※ という流れになります。

もしコーティングされているお車の場合、「タールリムーバー」が石油系溶剤の場合、コーティング被膜を痛めてしまう恐れがありますので、溶剤を買うお店で良く確認してくださいね。

ちなみに当社で使っているのは、非石油系溶剤の「タールリムーバー」です。

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「キーパー」製品で、当社ピッチ除去メニューで使われています。

 

2、ボディ上面のザラザラ

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ボディ上面がなんとなくザラザラしているなと思ったことはありませんか?

それは、「鉄粉」と呼ばれるものです。

(写真は拡大したもので、ほとんど目に見えないぐらいの細かさです。)

実は空気中にはたくさんの目に見えないぐらいの鉄の粉が浮遊しています。それがすこしづつボディに付着し固着してしまいます。

なぜ空気中にあるのかと言うと、車のブレーキダスト、鉄道のレールから出るもの、鉄関係の工場からなど様々です。

たくさん着くとボディがザラザラになるだけでなく、ボディを侵食して錆びてしまう場合もあります。

年に一回は取りたい汚れですね。

・広範囲でたくさん着いている場合。

「鉄粉除去剤」をかけて10分程度置き洗い流す。

残った鉄粉は、「トラップ粘土」で水をかけながら絶対に力を加えないように滑らせて除去する。

・狭い範囲の鉄粉の場合。

「トラップ粘土」で水をかけながら絶対に力を加えないように滑らせて除去する。です!

※トラップ粘土とは、ボディに付着し除去しにくい汚れ等を、ボディの上で粘土を滑らせことで、かきとることができる万能粘土です。ただし、使い方を誤るとボディにキズがついてしまうので、潤滑用に水やシャンプーなどを使い、絶対に上から力を加えないように作業しなくてはならない。

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とにかく力を加えないことが大きなポイントです。

我々でも難しいので、当社では必ず潤滑剤を使います。

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「ピュアアップ4」粘土を使用するきは必ず使う「キーパー」専用の潤滑性溶剤です。

ちなみに、トラップ粘土にはペンキも除去してしまうものもあります。

もしわからない場合は、是非ご相談下さい。

 

3、その他の汚れ

・「虫」「鳥フン」

虫や鳥フンは比較的、「ヨゴレ」としては落としやすいものになりますので、あまり苦労はしないかと思います。

両方とも「虫取り溶剤」と「マイクロファイバークロス」を使うことで除去できます。

気をつけなければならないのは、比較的大きな虫の跡と、鳥フンを放置してしまうことです。

両方ともまれに酸性の強いものがあり、最悪は塗装を侵食して研磨しても取れない跡になってしまう場合があります。

なるべく早く、その部分だけでも取り除くことをオススメいたします。

・「松ヤニ」

これも希にですが、除去の依頼があります。一般的には難しいヨゴレです。

専用の溶剤もありますが、基本的には油ですのでピッチと同じ。「タールリムーバー」を使えば落ちる汚れです。

ただし、ベッタリ着いてしまってる場合は軽く柔らかいヘラで取り除いてからの方が時間がかからないと思います。

 

まとめ

「ピッチ・タール」も「鉄粉」もなかなかの手間と材料費がかかる汚れであると覚悟してくださいね。

当社料金

「ピッチ・タール除去」約1,000円~

「鉄粉除去」     約2,500円~

そこそこの料金ですが、それなりの道具や専用溶剤を、プロの技術によって簡単に除去します。

でも、一度ご自分で洗車をされるときに試してみてはいかがでしょうか?

「車の汚れを取る。」

ことに目覚めてしまうかもしれませんし、

「プロに頼もう♪」

と諦めて頂けるかもしれないし(笑)

いずれにせよ、車には色々な汚れがあるんだということを知って頂ければ嬉しいです。

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藤田芳伸

代表取締役社長藤田燃料株式会社
藤田燃料ブログチームの編集長。 パソコンが1台しかない会社からfacebook、LINE~このブログを立ち上げるまでにワンマンにスタッフを引っ張ってきた犯人です。こう見えても社内で一番タイヤに詳しく、当社最初のコーティング1級技術者です。

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