自動車のエンジンにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンが有ります。
ガソリンエンジンには、もちろん「ガソリン」(レギュラーorハイオク)を。ディーゼルエンジンには「軽油」をそれぞれ燃料として使うことは知られていると思います。
では、そのガソリン車と、軽油車の違いって何なんでしょう?
- 1、エンジンの仕組み
- 2、点火方式、又は着火方式による分類
- 3、ガソリンと軽油の性質
- 4、ガソリンエンジンの仕組み
- 5、ディーゼルエンジンの仕組み
- まとめ
1、エンジンの仕組み
まったく日常生活に役に立たない知識ではありますが(笑)、車のエンジンって、
吸気→圧縮→燃焼(爆発)→排気
と、4つの行程を繰り返し動力を産み出しています。
そ、乗っている車の中では「爆発」が起こり、常に「火事」が起きてるんですよ♪ある意味事件ですよね・・・
基本的にはガソリン、ディーゼル両方とも同じです。
2、点火方式、又は着火方式による分類
車のエンジンの中では、1のように常に爆発や燃焼が起こっているのですが、「ガソリン」と「軽油」の燃え方に違いがあります。
ガソリン:点火方式
軽 油:着火方式
簡単に言うと、ガソリンには強制的に点火して燃やすのに対して、軽油は自分で勝手に燃えるのです。
3、ガソリンと軽油の性質
2の理由にもなるのですが、ガソリンと軽油には大きな違いがあります。
※引火点、火を近づけると引火する最低温度
着火点、空気中で自然に燃え始める最低温度
ガソリン
引火点 -35~46度
着火点 400~500度
軽油
引火点 45~80度
着火点 300~400度
簡単に言うと、ガソリンは引火しやすく着火しにくく、軽油は着火しやすく引火しにくと言うことになります。
他にも、「ガソリン」は揮発性の燃料に対して、「軽油」は非揮発性の燃料です。
この性質の違いで、「ガソリン」は「携行缶」などの金属の入れ物で運ばなければならないのに対して、「軽油」はポリ缶でも運搬可能になっているのです。
4、ガソリンエンジンの仕組み
ガソリンエンジンは、ガソリンをエンジンに送り、混合気(ガソリンと空気を混ぜて燃えやすくしたもの。)を燃焼室内に流し込み、圧縮させ、「点火プラグ」により火花を飛ばして燃焼させます。
比較的、小さな力で動くので乗用車に多く使われています。
5、ディーゼルエンジンの仕組み
空気のみを燃焼室に送り、高温に圧縮した空気に「軽油」を霧状に噴射し、その高温によって「軽油」が自己着火して燃焼します。
大きな力を出せるので大型車(トラック、バス等)に使われているのはご存知ですよね。
高い耐久性を必要とする為、比較的コストがかかるので、有名なクリーンディーゼル車などは、ガソリン車より高い設定になっています。
まとめ
ガソリン、軽油それぞれの性質を利用し二つのエンジンが使い分けられていますね。
正直、ほんとうにあまり役に立たない知識ではありますが、こんなに性質や燃焼の仕組みが違うので、「ガソリン」と「軽油」を絶対に間違えて給油してはいけないことはご理解頂けるかと思います。
また、「軽油」に対して「ガソリン」は揮発性が高いので、ちょっとした静電気でも引火事故が起こともあるので、特に取り扱いには注意しましょう!
森隼人
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