少しづつ原油価格が上がってきました。
とはいえ、この冬までの値下がりが異常であって、業界では少しづつ正常に戻っているという感覚なんです。
そんな中、静かにガソリンに含まれる税金が上がっていたのはご存知でしたか?
とても少額な増税なので影響は大きくないのですが、段階的に上げてきていた税金です。
温暖化対策税
低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入や省エネ対策をはじめとする地球温暖化対策(エネルギー起源CO2排出抑制対策)を強化するために課せられる税金です。
H24年10月1日~ 0.25円/L、H26年4月1日~ 0.25円/Lと徐々に上げてきて、今回、H28年4月1日~0.26円/L、計0.76円/Lの増税になりました。
では、改めてガソリンに課せられる税金を見てみましょう。
ガソリンの税金
これが、レギュラーガソリン110円/Lの中に含まれる税金の内訳です。
本当のガソリン代は、約41%しかないんですね。
ガソリン税
国の道路特定財源、一部は地方税として使われます。
道路特定財源とは、車を使う人から税金として徴収し、道路の整備、維持に使われます。しかし、なんかわけわからない資料館などにも使わることもあるようです。
石油石炭税
燃料安定供給対策(石油開発、備蓄)、エネルギー需給構造高度化対策に使われます。
詳しくは良くわかりませんが、正しく使われることを願っています。
まとめ
石油業界はとても変わっています。
例えば、建設業界でいえば100万円の工事を請け負うと、その30%の30万円が粗利益というような考え方をします。
お蕎麦さんにすると600円のざる蕎麦の粗利率は、80%ぐらいになるそうです。
でも我々の業界は、レギュラーガソリンが100円/Lだろうが、160円/だろうが、〇円/L利益を取ろうという商売なんです。
例えばその利益が10円としたら、100円/Lのときは、粗利10%、160円/Lのときは、0.6%になるわけです。
そして、100円/Lのときは売り上げは少なく、160円のときは、その1.6倍にもなるという・・・
そんなガソリンと、石油業界のお話でした。
藤田芳伸
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