私たちは毎日当たり前のように車を運転していますが、走行時に肝心な「止まる」ということについて考えてみましょう。
ブレーキは踏めば止まったりスピードを落としたりできるのはなぜでしょうか?
自転車のような簡単な仕組みではないはずですよね。
ブレーキを踏んでから止まるまでの流れを簡単に解説してみます。
- 踏む力を倍増させる装置
- 力を油を通して伝える装置
- 伝わった力を挟む力へ換える装置
- 摩擦によって車を止める部品
- まとめ
1、ブレーキを踏む
まず、ブレーキペダルを踏みます。
人間の足が踏む力だけでは重い車は、なかなか止められません。自転車のように握力だけでは止められるはずありませんよね。
なので、ブレーキペダルを踏むと、踏んだ力を倍増させる装置で踏んだ力を何倍にもします。
この何倍にもする装置をマスターバックと言います。
2、油圧で力を伝える
1で倍増された力はマスターシリンダーという装置によって、
倍増された力→油圧
に換えられます。
油圧はきいたことありますよね。そうシャベルカーなどの重機もほとんどが油圧であんなパワーが出せています。
そして、油圧として力を伝えるためのオイルがブレーキオイルなのです。
なのでブレーキオイルって大切なんです。
走るためのオイル→エンジンオイル
止まるためのオイル→ブレーキオイル
ということになります。
3、油圧を挟む力に変える
ブレーキオイルによって伝わった油圧の力は、
油圧→挟む力
に変える装置である、ブレーキキャリパーでタイヤの内側にある円盤状の物(ブレーキローター)を挟み込むことで、スピードを落としたり止めたりすることができます。
ここの挟み込む仕組みは自転車のブレーキに少し似ていませんか?
ちなみに自転車では、直接ホイールを挟み込んでいます。
4、摩擦によって車を止める部品
挟みこんだとき、ブレーキパッドという部品が接触して減速、そしてタイヤを止めます。
この部品はブレーキを使うたびに微量に削れていってしまうので定期的な交換が必要となる部品です。
なので、車検のときに、
「ブレーキパッドが減っているので、交換が必要です。」って聞いたことありますよね。
つまり、一番摩耗をゆるしちゃいけない部品ということになります。
まとめ
何のためにブレーキパッドを交換しなければならないのか、ブレーキオイルがどれだけ大切か少しだけわかりましたか?
車検はもちろんのこと、普段の簡易な点検もドライバーの責任として必要なことです。
ただ、車屋さんや、ガソリンスタンドで言われたから。とかではなく、少しでも内容の解るメンテナンスへなら、納得してお金が出せるのかもしれませんよね。
なので、ちょっと女性には難しいかもしれませんが、これからも頑張って車の仕組みをわかりやすく書いていこうと思っています。
高橋祐記
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