2010年から導入された「低燃費タイヤ」も当初の普及率は2割程でした。しかし、現在では6割を超え「低燃費タイヤ」が当たり前の時代になっています。では、どんなタイヤが「低燃費タイヤ」なのでしょう。
カーショップにいってタイヤを見てもどれが低燃費タイヤか区別がつきませんよね。
そこで今回は、低燃費タイヤの見分け方について森隼人が紹介します。
目次
- 低燃費タイヤとは
- グレーディングシステム
- 低燃費タイヤの条件
- まとめ
低燃費タイヤとは
その名の通り、燃費性能に優れ環境にも優しいタイヤのことです。
JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定めたグレーディングシステム(等級制度)で、低燃費(転がり抵抗性能)と安全性(ウエットグリップ性能)が一定以上の条件を満たしたタイヤのことです。
お店で販売されている低燃費タイヤには一目でタイヤ性能わかるようにこのラベリング表記のついたステッカーがついています。
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これが必ず貼ってあります。
グレーディングシステム
グレーディングシステムとは?
等級制度のことで、転がり抵抗性能とウェットグリップ性能を数値ごとに等級分けしラベリング制度により表示するものです。
転がり抵抗性能
走行中にタイヤが損失するエネルギーのことで、タイヤの荷重に対する転がり抵抗の比率値をAAA,AA,A,B,C、の5段階の等級で表示しています。
上のラベルでいうと「AA」ということになります。
ウエットグリップ性能
路面が濡れた状態でのグリップ力(制動時のグリップ力)のこと。グリップ性能は、a,b,c,d,の4段階の等級に分かれています。
これも上のラベルだと「C」になります。
低燃費タイヤの条件
グレーディングシステムに基づき、転がり抵抗性能が「AAA」「AA」「A」、ウエットグリップ性能がd以上のタイヤが低燃費タイヤになります。転がり抵抗性能が「B」「C」、ウエットグリップ性能がdに満たないタイヤは低燃費タイヤではありません。
転がり抵抗性能(AAA,AA,A)+ウエットグリップ性能(a,b,c,d)=低燃費タイヤ
※一般に転がり抵抗とウエット時の制動距離の関係は相反するもので、転がり抵抗を小さくすればウエット時の制動距離は伸びる傾向にあります。低燃費タイヤは、安全性を確保するためにウエットグリップ性能の最低値を設定しています。
まとめ
近いうちに夏タイヤはすべて低燃費タイヤに該当すると考えられます。
低燃費車、エコカーでなくてもタイヤ選びとお手入れ次第で燃費向上が期待できます。
実際にお店でタイヤを選ぶ際にはラベルに表示されているアルファベットに注目してくださいね。
転がり抵抗とウエットグリップ性能が表示されるているはずです。
低燃費タイヤを選ぶことで燃費だけではなく雨の日の運転も安心できるタイヤ選びにつながりますよ。
今回の低燃費タイヤの説明が、少しでもタイヤ選びの役に立てば幸いです。
参考記事
森隼人
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