実は怖い!ガソリンが安すぎると起こりうる3つのコト|白河市・棚倉町のガソリンスタンド

ガソリン

常に変動があるガソリン価格。特に福島の県南地方の価格競争は激化の一途をたどっています。
消費者の皆さんにとっては今は良いことだと思います。
現在(平成29年4月20日)でレギュラー平均で127円程度ですが、福島市はそれよりも10円以上も高いのをご存じですか?
最悪だな、福島市!?って思いますよね?
でも、福島市のガソリン価格は極めて全国平均に近いんです。適正価格だということです。
逆に、ガソリンが半端なく安い県南地方は実は怖い末路に向かっているのかもしれません。
今日は、ガソリンが安すぎることで起こりうるこわーーーいコトについてまとめてみました。

目次

  • 1、品質を保てなくなる!?
  • 2、ガソリンスタンド過疎化!?
  • 3、超高いガソリンしか残らない!?
  • まとめ

 

1、品質を保てなくなる!?

みなさんは「不正軽油」という言葉をご存じですか?

これは特に昭和のころは多かった問題なのですが、軽油とA重油・灯油を混和したもの・A重油と灯油を混和したものなどを軽油代替の燃料として使われたり販売されたりしていました。

今では規制も厳しくなりほとんど無くなりましたが、これからガソリンスタンドが価格競争によって厳しい状況に追い込まれていった結果、このような軽油だけではなく、少し品質の良くないガソリンなども流通する可能性が出てきます。

大手ブランド(出光、エネオス、コスモ等々・・・)以外のお店は「業転物」というガソリンを仕入れていることが多いのですが、これは、大手ブランドの精油所で作られ、その大手販売店に出荷されて余ったガソリンが二次卸業者に卸され、そこから仕入れるガソリンのことを言います。

お店側で不正を行わなくても、卸業者も価格に苦しんでいますので流通の中でそんなことも起こってしまう可能性だってあるわけです。

2、ガソリンスタンド過疎化!?

約20年ごろ前に6万か所でピークだったガソリンスタンドがいまや、3万か所程度にまで減少し続けています。

原因は燃費の良い車のエコカー、ハイブリッドなどの車が増えて確実にガソリンの消費量が落ち込んでいるからにほかなりません。

そして追い打ちをかけるように、2010年の消防法改正により地下の古いタンクは年数が経っていれば強制的に入れ替えをしなければならなくなりました。これには1000万~2000万円以上かかります。

これにより5割以上のガソリンスタンドが赤字経営で、2015年度には新規開業をしたスタンドは202ヶ所に対して、廃業したスタンドは1379ヶ所もあったそうです。

福島県南地方はさらに価格競争に追い込まれている大変な状況です。

のちに廃業の店舗も増えていった結果、10キロ以上もかけて給油しなければならない状況になりうるかもしれません。

3、超高いガソリンしか残らない!?

ガソリンスタンドの過疎化が起こると、価格にも大きな変化があらわれます。

人口2万人の町に1か所しかガソリンスタンドがなければ、かなりの人がその1か所に集中してガソリンを入れることになります。

当然、そのお店はしっかりとガソリンの価格を取ることになるわけです。

それはその町だけでなく、近隣の市町村すべてが同じなので、少し遠出したって高いのは変わりません。

すでにたくさんのガソリンスタンド過疎地域では高いガソリンが販売されているんです。

ほどよくお店が存在し、ガソリンは安すぎず、高すぎず適正な価格で販売されることが結果、消費者の利益を守ることに繋がるのです。

まとめ

ガソリンが安いことで起こりうる怖いこと想像できましたか?

それを何とか防ごうと、月に1、2回、安くなりすぎたガソリン価格の是正があり、地域で一斉に値上げが起こるわけです。

これはガソリンを含む石油製品販売店による「組合」が存在し、各地方それぞれの組合と調整しながら価格を決めています。

ですが、いろいろな経営者や店舗責任者がいますので、組合に従わなかったり、一度良い返事をしておきながら決定価格より低い価格にしてしまったり、他店より時間や日をずらしてみたり・・・・・

それにより、特に東白川地区は、当社が「月曜日より値上げです!」とSNSなどで告知しても各店足並みが揃わないことで毎日価格が変動したりするわけです。

正直、当社も是正価格でいきたいところですが、無視した安い価格表示するお店が出ればそこに追従せざるをえません。

そんな厳しい地域の行く末は・・・・

自宅と職場の距離10キロに1か所しかないガソリンスタンド。レギュラーガソリンは200円。

そんな時代がくるのかもしれません。

 

参考記事

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藤田燃料 編集部

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