風力、太陽光、水力などの電力分野では二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーの開発が進んでいます。
石油業界で「バイオガソリン」という新しい燃料が注目されているのをご存知ですか?
今回はそんな「バイオガソリン」についてまとめてみました。
目次
- ⒈、バイオガソリンとは?
- 2、品質、燃費は?
- 3、価格と購入場所は?
- 4、環境への効果は?
- 5、まとめ
1、バイオガソリンとは?
バイオETBEが1%以上配合されたガソリンのことをバイオ(混合)ガソリンといいます。バイオETBEとは、サトウキビやトエモロコシなどの植物から生成されたエタノールにイソブテンという石油系ガスを混ぜたものです。
植物由来成分を1%以上含んだガソリンだと思ってください。流行りの言葉で言うなら、『ボタニカルガソリン』ですかね?
ご存知の方もいると思いますが、実はもう10年前から一部店舗で試験販売がされて、その後正式に販売開始され徐々に取り扱うガソリンスタンドが増えてきているのです。
もちろん、これは国の環境対策のひとつです。
2、品質、燃費は?
バイオガソリンは、日本工業規格(JIS)や品質確保法で定められているガソリンの規格に完全に合致するように製造されているので、通常のガソリンと同じように使用することが出来ますが、通常のガソリンと特に変わらないという意見やバイオ混合ガソリンを使うと燃費が悪化する、吹き上がりが悪いなどといった意見もあるようです。
政府はよほど古い車でない限り試用に問題ないと言っています。
そして最近の車には、バイオ混合ガソリン対応車なら内側に写真のようなステッカーが貼られています。
3、価格と購入場所
ガソリンスタンドで一般のガソリンと同じように、レギュラーガソリンと同等の価格で購入することが出来ます。
2007年の試験販売は50店舗~100店舗でしたが、いまでは徐々に導入も増えて、首都圏では当たり前に看板を見るようになっています。
ただ、いまだ東北地方には一部店舗にしか普及していないようですね。
遠出をして看板を見たら是非入れてみてください♪
4、環境への効果は?
冒頭でお話ししたように、二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーの1つとして、注目されているバイオ燃料ですが、通常のガソリンと同じように燃焼し大気中に放出される際には二酸化炭素を排出してしまいます。しかし、植物を原料とするバイオ燃料は植物が行う光合成によって、二酸化炭素を吸収している観点から燃焼によって二酸化炭素を排出しても、大気中の二酸化炭素を増やさないという考え方がされています。このことを『カーボンニュートラル効果』というそうです。
まとめ
現時点では、燃費の改善や取り扱い店が少ないといった課題はあるものの、環境に配慮し、購入しやすい価格という利点もあるため、今後は燃費も改善され、普及が進み皆さんの身近で購入出来る日もそう遠くはありません。
そして、この「バイオガソリン」は当社からすれば、電気自動車やエコカーよりもとても現実的でガソリンスタンドに優しい環境対策であると思います!(笑)
参考記事
森隼人
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