朝晩の寒さはまだまだ残っておりますが、日中はだんだんと春の陽気が増えてきました。
私の春のイメージはというと、重度の花粉症に加え、今年は先日の健康診断の結果を見て・・・トホホ・・な鈴木です。
春になると、タイヤ交換を自分でされる方、お店で交換される方と様々ですが、今回は当社がこだわりをもって行っているタイヤ交換作業の流れについてご紹介したいと思います。
目次
- タイヤのミゾ、製造年の確認
- タイヤ交換作業の内容確認
- タイヤ交換時の作業手順
- まとめ
タイヤのミゾ、製造年の確認
残溝の確認
タイヤの溝は、水を排水する性能、走行時の音を軽減させる性能、衝撃の吸収性能に大きく影響します。
残溝が少なくなると、排水できる量が少なくなるので雨天時の走行で滑りやすくなり、危険性が増します。
また道路とタイヤの間に発生する空気を外に流す役割もしているので溝が減ってくると、だんだん走行時に発生する騒音が大きくなってきます。
まずぞの溝を確認して、何か問題があれば、その状態をお客様に知って頂きます。
※上の2枚は新品のタイヤで、下の2枚は経年のタイヤです。
製造年の確認
タイヤは製造されてから年数が経つにつれ、次第にゴムの中に混ぜられている油分が抜けて硬くなってしまいます。
ゴムが硬くなると路面とのグリップ力の低下や、ゴムの劣化によるヒビ割れが発生し
段差の衝撃などによりバーストしてしまう可能性さえ出てきます。
タイヤに混ぜられているオイルは人間で言う日焼けクリームのような役割も果たしています。
日差しによる紫外線からタイヤを守り、タイヤが劣化していくのを遅らせてくれているので、オイルが抜けたタイヤは、劣化しやすい危険なタイヤと言っていいでしょう。
何年使ったタイヤなのかご存知のお客様は案外少ないので、少し経過し過ぎているタイヤの場合はお客様にお伝えしています。
タイヤ交換作業の内容確認
当店ではタイヤ交換のご依頼をお受けした後に、お客様とタイヤ交換時の作業内容の確認をします。
お持ち込みのタイヤ交換の場合
お持ちいただいたタイヤの残溝・製造年数を確認し、異常がなければ店内にてタイヤの入替又は脱着、ホイールバランスの有無等をお聞きして受注完了となります。
ただし、19インチ以上のタイヤ作業は当店の設備が対応していないため、お断りさせていただいております。
当店で新品タイヤをご購入された場合
当店では、製造されてから半年以内のタイヤしか販売致しません。それ以外の製造年の物はアウトレット扱いとなります。
その為、タイヤ交換作業を行う前にタイヤメーカーや製造年等のご確認の為、お取り付けする新品タイヤを、交換前にお客様の目で確認して頂く事をおこなっています。
また、当店で新品タイヤをご購入される場合、作業日より6ヶ月間のタイヤ保証をお付けしているので、登録の為、保証申込書面に必要事項を記入して頂きます。
※注意:当社では10年を経過したタイヤや、状態の良くない海外製タイヤなどの空気圧充填を含む作業はお断りさせて頂いております。
タイヤ交換時の作業手順
1、タイヤ取り外し ハブボルト、ナットの異常確認
ナットを取り外す際に、ナットが外れにくいような場合はすぐにご報告いたします。
2、タイヤ入替作業
入替作業とは、ホイールからタイヤを外し、また違うタイヤをそのホイールに組み込む作業のことを言います。
ホイール付で夏タイヤと冬タイヤお持ちの方は、「脱着作業」になります。
経験豊富なタイヤのプロが責任を持って丁寧に作業いたします。
3、バルブ、空気圧確認
脱着だけの場合でも、入替作業があった場合でも、空気圧バルブと空気圧の確認をします。
空気圧調整はもちろんのこと、バルブもゴムでできているので劣化しますので、その状態を確認します。
バルブを少し動かしながら石鹸水をかけ空気漏れの有無をみます。
異常があればお伝えし交換をおススメします。
※新品タイヤをご購入の場合、無料で交換致します。
4、ホイールバランスの調整作業
タイヤやホイールの遠心力の微妙な狂いを、ウエイト(重り)を付けて調整します。
入替作業や、新品のタイヤをご購入された場合は100%行いますが、脱着だけの場合もお客様のご要望をお聞きしてホイールバランスの調整を行う場合がございます。
4、タイヤの取付け
ナットが曲がって締まる事のないよう、「手締め」という、まず手だけで90%ほど締めて → 最終的にインパクトを使い、確実に取り付けます。
トルクレンチによる締め付け
ナットを規定のトルク(締め付けの強さ)で締め付けます。
※締め付けの強さが適正でないと・・・
弱すぎ → ナットがゆるんでしまう。
強すぎ → ボルトやナットの破損の原因。
・・・となってしまうので、1番大事な確認作業です。
お引渡し時の最終確認作業
お客様の目の前でトルクレンチの締め付けをもう1度行います。
目で見て確認してもらうのが、1番の安心になりますよね。
このような作業の流れでタイヤ交換の作業を行うのです。
まとめ
タイヤ交換を商品としておこなっているお店は世の中にたくさんあります。
ただ、それをただの作業としておこなうか、お客さんに安心を与える商品としておこなうかでは、私たちは全く別のものと考えております。
タイヤ交換は、ご自分でも交換は出来る作業でもありますが、間違った取付け方や道具の使い方をすると、取り返しのつかない大事故につながる作業だということを覚えておいて下さい。
そして、お店でしか出来ないホイールバランスの調整や専用工具での取付けがあることを少しでも良いので覚えておいて下さい。
参考記事
鈴木和弘
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