こんにちは、近津SSの森隼人です。
これから夏にかけて雨の降る日が多くなりますね、路面の水たまりで運転中にスリップしたことありませんか?
皆さんは、ハイドロプレーニング現象という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
この現象は自動車を運転されている方なら誰にでも起こりうる、とても危険な状態なんです。
一体、どんな現象なのか?何が原因で起きるのでしょうか?
今回は、ハイドロプレーン現象についての内容をまとめました。
目次
- ・ハイドロプレーニング現象とは?
- ・ハイドロプレーニング現象になってしまったら?
- ・ハイドロプレーニング現象は低速でも起きる
- まとめ
・ハイドロプレーニング現象とは?
車が水溜まりや濡れた路面を高速走行した際に、路面とタイヤの隙間に水が入り込んで、水膜が発生し車が波乗り状態になることで、ハンドル操作もブレーキも全く効かなくなってしまう現象を言います。アクアプレーニング現象、水膜現象とも言われています。
・いつ、どんな時に起きる?
ハイドロプレーニング現象は雨の日や濡れた路面を高速走行した際に発生する為、速度が速ければ速いほど発生しやすく、主に高速道路の走行中に起きやすいと言われています。
タイヤは溝によって路面の水を排水し、路面を掴んで回転します。しかし、速度が上り、排水能力の限界を越えると、排水が追いつかなくなり、ハイドロプレーニング現象が発生します。その速度は、その時のタイヤの空気圧や残溝の深さ、路面の状態にもよりますが、時速80㎞を越えると起こしやすくなってきます。雨天時の高速道路の最高速度が時速80㎞に規制される理由の一つが、ハイドロプレーニング現象の発生を抑える為です。
・ハイドロプレーニング現象になってしまったら?
「何もしない」で大丈夫です。自然に減速して止まるか、その辺に激突して止まるかです。言ってしまえば、一度ハイドロプレーニング現象に陥ってしまったら時既に遅し、なす術がありません。何事もなく止まってくれる事をただただ祈りましょう。
ハンドルやブレーキが効かないのは、タイヤが宙に浮いている為、無理にハンドルを切ったり、ブレーキをかけようものならば、逆にスピンしてしまい、かえって危険です。出来る事と言えば、クラクショウを鳴らして周りにも危険を知らせて、被害を最小限に抑える事くらいです。
・対策
濡れた路面、雨の日の運転は速度を落として走行する。
轍を避けて走行する。
空気圧を規定値にする。(低いほど起きやすい)
溝が減ったタイヤでは走行しない。
・ハイドロプレーニング現象は低速でも起きる!?
ハイドロプレーニング現象は、主に高速道路で多く発生しますが、時速30㎞程の低速でも発生することがあります。
新品時のタイヤの溝は7~8㎜あり、その排水量はペットボトル約7本分(約14.43L)、しかし、使用限度であるスリップサインが露出する1.6㎜まで減ると排水量はペットボトル約2本分(約4.62L)まで落ち、低速で走行していても排水が追いつかず、ハイドロプレーニング現象が発生します。水の流れる速さや水溜まりの深さによっても発生することがあります。
・まとめ
命の危険に関わるハイドロプレーニング現象は自力で止めることは出来ません。高速道路に限らず、一般道路でも、条件が揃ってしまえば、いつでも、誰にでも起こりうる現象です。予防策はただ一つ、ドライバー一人一人の安全運転とタイヤの品質管理しかないのです。
今は、そんな雨のドライブにも強いタイヤも数多く販売していますので、当店にぜひご相談下さいね♪
参考記事
森隼人
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