いまや「キーパーコーティング」の看板やのぼりをあちこちで見るようになりました。
本体である「キーパー技研株式会社」も1部上場をして大会社になりましたし、キーパーをちゃんと資格を取って施工できるお店が全国で5700店舗を超えています。
もちろん、当社も12名の1級技術者を有するキーパープロショップとなっています。
ではなぜ、キーパーはこんなにもメジャーになっているのに、昔からある本来のカーコーティングショップ、いわゆる「磨きやさん」がそうはならなかったのでしょうか。
この二つのお店の違いから分析してみました。
目次
- 1、根本的技術の違い
- 2、設備の違い
- 3、マーケティングの違い
- 4、顧客層の違い
- 5、どちらが良いの?
- まとめ
1、根本的技術の違い
・キーパーの特徴
キーパーコーティングの始まりは「ピュアキーパー」です。
ピュアキーパーは洗車プラス10分でできるポリマーコーティングです。というのが売りで洗車台数が多いガソリンスタンドを中心に広まりました。
そして、その流れでガラス系コーティングのクリスタルキーパーができて一気に全国に広がりました。
ガソリンスタンドスタッフができる施工方法が軸になっています。
なので、ボディ研磨せずに「塗り」によりツヤを出し保護するという考え方が中心にあるので、「磨き」はなるべくしないというのが基本です。
キーパーコーティングでもメイン商品の「クリスタルキーパー」はガソリンスタンドのスタッフが1ヶ月練習すれば施工技術は習得できます。
そして、何年も施工している人も、施工を覚えたての人の品質に差が出ないような仕組みになっています。
でないと、同じ価格、同じ品質で全国展開できませんもんね。
ただし、ダイヤモンドキーパー以上の商品になると、簡単な磨きがあったり、被膜の硬化時間がかかるので設備により品質に差が出ることが考えられます。
そして、その「磨き」については二種類のコンパウンドとバフしか使用しないため、コーティング前の磨きの仕上がりとしては7割程度の品質となります。
すこし磨きムラなども確認はしますが、正しい照明器具がなかったり、施工者の「目」もそこまでではないのが現状です。
・一般的カーコーティングの特徴
本来のカーコーティングは下地が命のコーティングです。
「塗り」が1に対し、「研磨」が9と下地処理に重きを置いています。
なので色々な「ポリッシャー」(磨くための機械)、「コンパウンド」(磨くための粉)、「バフ」(車に当てるパッド)を多数所持し、状態や車種によって使い分けて、何種類かの光を当てながら磨いていくという職人技になります。
ただし、この技術をガソリンスタンドで行えば時間がかかるうえに、技術を習得する場所がないので、身に付くはずもなく、施工が比較的簡単なキーパーが広まったと考えられます。
また、「磨き屋さん」というのは個人企業が多く、個々で自分なりに技術を高めていくためマニュアルなど、これが正しいやり方というのが存在しません。
車をキレイにする人が職人になるので、納得いくまで磨くので時間がかかりすぎるため採算の良い仕事になりにくい傾向にあります。
キーパーは塗ることに重きをおき、技術コンテストなどを開催していてパフォーマンスの差はあっても、基本、誰が塗っても同じ品質という考え方です。
ですが、当社は経年車の場合、下地処理の方法を状態によって変えています。確実に仕上がりが変わります。
ほかのキーパーのお店で少しいまいち仕上がりが・・・と思った方は、ぜひご相談下さい。
2、設備の違い
キーパーコーティングを行う大多数のお店は「キーパープロショップ」で、ガソリンスタンドで行うコーティングです。
消防法により敷地に追加の建屋を建設するのは難しく、ほとんどがガソリンを入れる場所と同じ屋根の下、タイヤ交換オイル交換を行うような作業ピットで作業が行われています。
そして、洗車の台数が多いので、洗車用品は充実していますがコーティングの用品としては、タオル、スポンジ、コーティング剤とちょっとした研磨用品という内容です。
本来のカーコーティングショップはほこりの入りにくい専用の空間(ブース)などで行われ、下処理のための洗車しか行いません。
コーティング剤はもちろんのこと、磨くためのポリッシャー、バフ、コンパウンド、照明器具などをたくさん保持していて、車の車種やメーカーによって細かくその道具を使い分けて磨きを入れていきます。
「磨き」に関してはマニュアルがなく、専門性が高いため誰でもできるという技術ではありません。
なので、お店によって価格も品質も変わってしまうことがあります。
キーパーは、ガソリンスタンド中心の商品ですから、特別な道具をあまり必要とせず、「クリスタルキーパー」以下の商品は専用設備がない状態で行われています。
それでも商品になるようにできています。
3、広告の違い
キーパーコーティングは広告がとても上手です。
「キーパー」という簡単なネーミングもあいまってガソリンスタンドでの店頭告知、有名人を起用したCM、カーレースのスポンサー、お金も掛けていますが、ほんとうに認知度は高まっています。
数年前から「キーパー技術コンテスト」を毎年開催し、独自の採点方法により順位をつけて、各お店の名誉をかけて競い合います。
これにより、メディアの取材も多く、順位の良かったお店はそれを大々的に販促に利用できるというメリットもあり、さらに世に広まっていきます。
品質に差は出ませんが、塗りの技術をみがくことで、時間短縮になり、店側にとっては生産性が上がり、スタッフの自信になるというメリットもあります。
しかし、下地(研磨)を9割とする、本来のカーコーティング屋さんからすれば、品質に差が出ない「塗り」について競い合うことについては全く理解ができないと思われます。
20分で塗るか、25分で塗るかという違いになぜ順位が付くのか。
3往復で塗るのと、4往復で塗ることに何の品質の違いが生まれるのか。と思うのです。
4、顧客層の違い
若者から、主婦、クルマ好きまで広い層に支持されているのがキーパーコーティングです。
価格はもちろんお手軽になっていますし、ガソリンスタンドで手軽にお願いできることあり、敷居が低めのカーコーティングであるからでしょう。
メディアでも店頭でも良く見ることから、安心なコーティングという印象のようです。
本来のカーコーティングは敷居が高いです。
少しお金がかかっても本当に車をキレイにしたいお客様しかその敷居はまたげないでしょう
昔ながらのお店は、倉庫一つ、スタッフ1、2名でやっているところが多いですから、余計に入りにくいでしょうね。
価格もまちまちで、その仕上がりもどこまでキレイになるのかが見えにくいといえます。
なので知人、友人、口コミでの広がり頼りのところが多く、会社として大きくなりにくく、個人経営者がほとんどなのが現状です。
ですが、技術が本当に高く、キーパーとは比べ物にならないほどキレイになるお店もたくさんあります。
5、どちらが良いの?
どこまでキレイにしたいか、どこまでキレイに乗りたいかで変わってくると思います。
キーパーコーティング
「新車を買ったし、やっぱりカーコーティングしといたほうがいいんだよね?」
「マメにお手入れできないから、なんかいい方法はないかな?」
「せっかくいい車を買ったし、コーティングをしてキレイに乗りたい。」
「ちょっと車も古くなってきたから、キレイになるかな。」
などという方にはおススメです。
「誰よりもキレイにしたい。」
「細かいキズや汚れが許せない。」
「お金がかかってもいいから劇的にツヤを出したい。」
「車のキレイに妥協したくない。」
そんな方には磨き中心のカーコーティングをおススメします。
まとめ
少しマニアックなブログになってしましましたが、違い、わかりましたか?
当社は、キーパープロショップながら、キーパーの良さも、限界も感じていました。
もっとキレイにできないの?もっとキレイを保てないの?
と。
磨きに関してプロショップなりに工夫したり、用品や照明を少し揃えて研究してみたりもしましたが、やはりキーパープロショップといえどもそう簡単にはお客様に提供できるものにはなりません。かっこよく見せようとしてもプロから見れば滑稽にしか見えないレベルです。
そこで、「磨きやさん」の中でも日本でも指折りの技術を持つ会社に協力を得て、その技術を習得させて頂きました。
アペックスさんではスタッフが10名ほどいらっしゃいますが、全員が同じように、磨き、コーティングの技術をもっています。
その技術は東京モーターショーの展示車の磨きを依頼さえるほどの品質なのです。
そんなアペックスさんの協力により「磨き」の技術とその品質は、もうしわけありませんが、キーパーの技術を大幅に超えてしまいました。
そんな少しマニアックなメニューは一部のお客様にはご案内済みですが、この技術は体験していただいたほうが早いかと思います。
そして、キーパープロショップでは対応できないもの、たとえば、ガラス「系」ではなく「ガラス」コーティング、窓ガラスのウロコ除去、1年程度なんてものでなくもっと長期耐久性を持つヘッドライトリフレッシュ、などなど、高い技術を要する商品もご用意しておりますのでご興味のある方はぜひ♪
参考記事
藤田燃料 編集部
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