朝晩と、とても寒さが厳しい季節になりました。
私もそうなのですが、早く会社に行かなくてはいけないのに窓ガラスが凍っててなかなか車が出せない・・・なんてことありますよね。そんな寒冷地ならではの悩みの1つでもある「窓の凍結」をズバッと解決してくれる便利アイテムが解氷スプレーです。
そんな便利アイテムも、使い方によっては様々な影響を及ぼす危険も・・・解氷スプレーをよく使う方には1度は読んで欲しい記事を作ってみました。
解氷スプレーの主な成分
一般的に市販されている解氷スプレーの成分には主にエタノール(エチルアルコール)やイソプロパノールというアルコール類が使われているものがほとんどです。
水の凝固点(凍結温度)が0度であるのに対し、エタノール自体の凍結温度は-114.5度と、凝固点が低いアルコールの特徴を利用した商品です。なかなか凍らない成分を吹きかけることで凍った窓ガラスを溶かす仕組みとなっています。
解氷スプレーを使用する事で起こりうること
解氷剤が走行時にボディーに飛び散り、シミの原因となってしまう
色んな種類を調べたところ、解氷スプレーの種類によってはシリコン素材の撥水効果が同時に見込めるようになる商品もあるようです。
注意して欲しいのが、今まで私たちが色んなお客様のお車を見てきた中には、ガラコ成分入りのウォッシャー液を使っていたら窓だけでなくボディーにまで溶剤が飛び散ることで溶剤のシミだらけになってしまっているお車を数多く目にしてきました。
まぁ実際に自分でやったことがないので、「間違いなくシミになります」とは強くは言い切れませんが、ウォッシャー液タイプの同じような成分の物でシミだらけになってしまっている方が数多く存在しますので、シリコン素材入りの解氷スプレーについては、走行して飛び散った溶剤が乾くと頑固なシミになってしまう可能性が非常に高いと思われます。
シリコン素材の窓ガラスコーティング剤が落ちてしまう
窓ガラスのコーティング剤には、主にシリコン素材とフッ素素材の2種類のものがあります。
掃除の時など油分を飛ばす為にアルコールを使う場合がありますが、シリコンは油のようなものなので、ほぼアルコールの成分である解氷スプレーを繰り返し使っていると窓ガラスのコーティングが徐々に落ちてしまいます。
このような事を防ぐ為には、少し値段は高くはなりますが、フッ素素材のコーティング剤を使用する事をオススメします。
解氷スプレーを使用した後は、なるべく洗車をしよう
解氷スプレーを使用して、そのまま走行してしまっているお車に限っての事ではありますが、窓に付いていた溶剤が走行時に飛び散ってシミになってしまう・・・という事が主に解氷剤を使用することでの最大のデメリットであると思います。
私事ではありますが、私は晴れている日にウォッシャー液を出すとボディーに飛び散った部分が汚れるので、どうしても視界が悪い場合にしか出さないようにしています。
解氷剤の種類にもよりますが、使用したことによってその溶剤がボディーに焼き付き、頑固なシミなどにもなりかねませんので、解氷剤がたくさん飛び散ってしまった際には洗車をして溶剤をキレイに落とすようにしましょう。
まとめ
解氷スプレーは寒冷地で車を利用するうえで、とても便利なものだと思います。
しかし「車をキレイに保つ」という点では別問題なわけで、窓ガラスの解凍という目的を果たし終わったら、窓に残った成分を拭き取るという所までをしっかりと行わなければ、車を汚してしまったり、コーテイング剤を落としてしまう原因ともなってしまいます。
まずは使用する解氷剤の成分や特徴を良く理解し、正しい使い方が出来ているかを考えてみましょう。
参考記事
本柳剛史
最新記事 by 本柳剛史 (全て見る)
- 「鳥のフン」対策!水とティッシュでシミを防ぐ|白河市・棚倉町のコーティング専門店 - 2020年6月13日
- 手洗い洗車 VS 機械洗車 どちらが良いの?|白河市・棚倉町の洗車専門店 - 2020年3月7日
- コーティングの下処理は女性のクレンジングと同じ?|白河市・棚倉町の洗車専門店 - 2019年11月24日