今年で勤続約14年となった本柳です。ガソリンスタンドは本当に様々な状態のお車を目にすることが多い為、今までも本当に色んな悩みを抱えたお客様のご相談などをお受けする機会がありました。
しかし、残念な事に少しでもお車をキレイに保ちたいが為にお手入れをした結果が悩みの元となってしまっていた事例も少なくはありません。
今回は、季節ごとの様々な汚れをキッカケとして起きた事例を元に実際にあった間違ったお手入れなどを記事にしていきたいと思います。
春に多い汚れ
春になると花粉や黄砂が飛散し、あっという間に車は花粉や黄砂で真っ黄色になってしまいます。
花粉や黄砂特有の成分が雨水に溶け込むことによって塗装面にこびり付き、洗車だけでは落ちないシミになってしまいます。
よくある間違ったお手入れ
・花粉や黄砂を落とす為に洗車機や、高圧洗浄機で水をかけてそのまま走行する。
水道水や井戸水が乾くと、花粉、黄砂を含んだ頑固な水シミの原因となります。
研磨でも修復不可能になることも。
・コンパウンドやペーパーやすりでシミを磨き取る。
あらかた間違いではありませんが、最終手段です。逆にキズを付けたりコーティングなども一緒に削り取ってしまう恐れがあります。
磨きムラがひどいと見れない状態に・・・
ガソリンスタンド、板金屋さんの研磨はレベルが低い場合が多いので、磨きの依頼にも注意が必要です。
正しいお手入れ方法
・洗車機や自宅での洗車後には、水が乾いてしまう前にしっかりと拭き上げましょう。
・花粉に含まれるシミの原因となるペクチンは熱に弱いので、熱めのお湯を使い洗い落とすか、ヒーターの熱などを利用することでキレイに落とせます。
夏に多い汚れ
夏に多いのが夜道に走行すると車前方が虫の死骸だらけになる事が多いです。他にも家族で海水浴などに行き、潮風によって車全体がベタベタになってしまうなど、夏場限定の汚れと言ってもいいかもしれませんね。
よくある間違ったお手入れ
・虫が付いている部分をタオルで力いっぱい擦って落とす。
どんなに柔らかいタオルを使っても、力任せに擦っしまうとキズになってしまいます。
専用洗剤を買ってきて、洗浄しながら乾燥させてしまうと修復不可能になる場合も。
・高圧洗浄機で、車全体を流してそのまま・・・。
塩分が落ちる代償として、頑固なシミになる原因となってしまいます。
結局、そのままにしてしまうのは絶対にダメです。
正しいお手入れ方法
・こびりついた虫に専用の溶剤を使い、ふやかした後に優しく擦り落とす。
アルカリ性の専用溶剤が酸性の虫の死骸には効果的で、ボディーにキズを付けることなく落としやすくなります。
・車全体の塩分を落とす際には洗車から拭き上げまでをきちんと行うようにしましょう。
特に夏場は日差しが強くボディーが熱を持ち乾きやすくなっているので、洗う場合はなるべく日陰で行うようにしましょう。
※雨がザーザー降っている場合のみは高圧洗浄機で流すだけ。又は洗車機のかけっぱなしでも大丈夫な場合もあります。(十分に水道水や井戸水が流れ落ちる雨量の場合に限る)
冬に多い汚れ
冬は凍結防止による融雪剤の大量飛散によってボディー全体が真っ白になってしまうのに加え、雨が少ない事により道路には砂や泥が流れず大量に残っている状態なので、雪が降るとドロドロの汚れた雪を浴びる事になります。
1年で1番車が汚れやすい季節と言っていいかもしれません。
よくある間違ったお手入れ
・融雪剤部分を高圧洗浄機、洗車機で落としてそのまま走行。
これは特にスキー帰りのお客様によく見られる光景です。やはり乾くと水シミになってしまいます。
ましてや冬場は氷点下になるとドアの隙間に入り込んだ水分が凍り、ドアが開かない、ゴムパッキン部分が張り付いて剥がれてしまう。などのトラブルにもなりかねませんので要注意です。
正しいお手入れ方法
・高圧洗浄機で足回りなどの融雪剤をよく洗い流し、しっかりと全体の洗い拭き上げまで行う。
冬場は寒さや凍結など、洗い手にはとても厳しい季節ではありますが、後に修理代やシミ取りの為の研磨代などのお金がかかってしまうのだけは避けたいところです。
まとめ
極論・・・汚れを落とす場合は専用溶剤を使ってキッチリと洗いから拭き上げまで行いましょう。ってことです。
せっかく手間暇をかけて行ったお手入れが後々に気になる汚れや悩みの原因とならないよう、このブログ記事を読んで少しでも心当たりのある方のお役立てになったら幸いです。
参考記事
本柳剛史
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