「尿素SCRシステム」と「AdBlue」アドブルーとは?|白河市・棚倉町のガソリンスタンド

こんにちは、春になると花粉症が酷くマスクが手放せない近津SSの森です。
来月には始まりますね花粉・・・( ノД`)
さて、自動車の排出ガスに対する規制が年々厳しくなって来ています。中でも人体や環境に大きな被害を与える窒素酸化物(NOx)を排出させるディーゼル車に対する規制は特に厳しくなっています。
自動車業界は厳しい規制に対応すべくAdBlueという透明な液体を使用して有害な排出ガスを無害なものに浄化させる尿素SCRシステムという装置を導入しました。
今回は、ディーゼル車に取り付けられている尿素SCRシステムとアドブルーについて調べてみました。

 

尿素水SCRシステムとは

ディーゼルエンジンは燃料である軽油が燃焼すると、人体に悪影響を与えたり大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)を排出します。『尿素水SCRシステム』は、マフラー内で尿素を吹き付け窒素酸化物と結合させることで大気中に放出しても無害な窒素と水に分解して排出させる装置です。

尿素水SCRシステムにはAdBlueが必要不可欠

AdBlue:アドブルーとは尿素水SCRシステムに使用される補充専用の高品位尿素水です。主成分は尿素で、純水に純度の高い尿素を溶かして製造される無色透明の液体です。尿素水は化粧品などにも使用されているので人体には無害な液体です。
尿素水と聞くとアンモニア水を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、アンモニア水が皮膚に付いたり眼に入ったりすると炎症や失明の恐れや、強い刺激臭がある為、蒸気を吸い込むと呼吸困難を起こす恐れもあるのでアンモニア水は使用出来ません。気化して空気と混ざると爆発性のガスが発生し、火災の危険もある為、補充する際は『AdBlue』の表示のある高品位尿素水のみです。

尿素水SCRシステムが搭載されている車

元々、尿素水SCRシステムは火力発電所などの排気ガス処理に使われていた技術でした。その技術を日産ディーゼル(UD)が自動車用に開発し、大型バスに導入しました。その後、バスやトラックなどの大型車メーカーが導入するようになりました。自家用車にも導入されていて、代表的な車種はトヨタの次世代クリーンディーゼルエンジンを搭載したランドクルーザープラド、ハイラックス、ハイエースなどがこの技術を採用しています。

まとめ

尿素水SCRシステムは有害な排出ガスを無害な成分に浄化する装置だということ、その装置にはAdBlueという専用の液体が必要だということを説明させていただきました。AdBlueは誰でも補充する事が出来ます。しかし、補充や取り扱いの際には気を付けないといけないことがある為、注意が必要です。長くなってしまう為、取り扱いについては後ほど、説明させていただきます。この装置を搭載した車に乗られている方には特に読んでいただきたいと思いますので、是非ご覧下さい。

参考記事

「AdBlue」アドブルーの取り扱いの注意

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森隼人

2級整備士の資格を持っていますが、現場経験が少なく、まだまだ先輩社員にはかないませんが、将来がかなり期待できるスーパールーキーです。また、真面目な性格のせいなのか、覚えがよくて、あっという間にコーティング1級を取得し「洗車、コーティング」だけではなく、早くも「オイル交換、タイヤ交換」でも活躍しています。

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