タイヤワックスの選び方～油性と水性の違いとは？｜白河市･棚倉町の洗車専門店

当店では洗車やコーティング施工の際には必ずタイヤワックスを使い、よりお車がキレイに仕上がるよう作業をします。ここでは知っていて損はしない上手なタイヤワックスの使い方について書いていきたいと思います。

そもそもタイヤワックスの性質の違いというのは、シリコンを何で溶かしているかというところです。
水性ワックスはシリコンを「水」で溶かして作るのに対し、油性ワックスは、「石油系溶剤」を使って溶かします。この違いこそがそれぞれのワックスの性質の違いになるのです。

1. 油性ワックスとは・・・
- 1.1. メリット
- 1.2. デメリット
2. 水性ワックスとは・・・
- 2.1. メリット
- 2.2. デメリット
3. タイヤワックスを使う際の注意点
- 3.1. タイヤワックスを使用する際の洗車時にはタイヤもキレイに洗うという事も心がけましょう。
- 3.2. タイヤワックスを塗ったら汚れても良いタオルなどで余分なワックスを拭き取りましょう。
4. まとめ
- 4.1. 参考記事

油性ワックスとは・・・

シリコン素材を石油系溶剤を使って溶かしているワックスの事を言います。
ざっくり言うと「油」だよ・・・って覚えてもいいかもしれないですね。

メリット

油性ワックスのメリットは、油性ならではのツヤとワックスの落ちにくさです。
油性ワックスは石油系溶剤の成分がタイヤをしっかりコーティングすることと、主成分が油なので水で流れにくいという特性があります。このことから油性ワックスは、１度塗れば、その効果を長く継続し続ける事が出来ます。
また、油性のタイヤワックスは価格が安いものが多いというメリットもあります。

デメリット

油性ワックスの１番のデメリットは、石油系溶剤を使っていることが原因で起きるタイヤの劣化です。
タイヤは常に伸び縮みを繰り返しています。
車の重さを支え続けていると、タイヤの空気も自然に抜けていきます。空気が抜けた状態で走行し続けるとタイヤが間違った形に変形してきます。このような状態を避けるために、本来はタイヤに含まれる油脂成分が時間の経過と共に表面ににじみ出るように設計されていますが、油性ワックスがタイヤの表面を覆ってしまい、タイヤ本来の油脂成分がタイヤワックスによって閉じ込められてしまいます。その結果タイヤが正しく伸縮することが出来なくなり、劣化が始まってしまうのです。

水性ワックスとは・・・

シリコンを「水」で溶かしているワックスの事を言います。
水溶性なので、水に溶けるワックスと覚えてください。

メリット

水性ワックスの１番のメリットは、「タイヤへのストレスが軽減される」というところです。
水性ワックスにはタイヤの劣化原因になる「石油系溶剤」が入っていないので、タイヤが劣化しやすいという状況を避けることが出来ます。また、タイヤ保護成分を補う効果もあるので、自然なツヤを出しタイヤの長寿命化に繋がるのが何よりのメリットです。

デメリット

水性ワックスはシリコンを水に溶かして精製しているので、水に溶けやすい性質があるため、どうしてもタイヤワックスとしての効果が薄れるのが早いです。
濡れた路面を長時間走行する場合には、ワックスが落ちてしまうスピードがさらに早くなるので梅雨時期など、雨が多い時にはあまり長持ちしないというところがデメリットとして挙げられます。
また、油性のタイヤワックスよりも高価なものが多いのもデメリットといえるかもしれません。

タイヤワックスを使う際の注意点

タイヤワックスを使用する際の洗車時にはタイヤもキレイに洗うという事も心がけましょう。

数あるタイヤワックスの中には「そのままかけるだけでOK！！」なんてのもありますが、汚れを隠してごまかしているだけなので、あまりおすすめはできません。
車のボディーにワックスをかける際、汚た状態の上からそのままかける人はいませんよね？タイヤも同じです。キレイなものをよりキレイに見せるアイテムとして使用するようにしましょう。